甘い香りに誘われて【続編 Ⅲ 完結しました】
そうだよね。宮澤さんは全く悪くないのに、ただ私が勘違いして、悪い方にばかり解釈してしまったんだ。

「勝手に誤解して、ごめんなさい。
宮澤さんにも、大樹にも迷惑かけてしまって…」

「それっ!」

「えっ?どうしたん…」

「俺のこと、名前で呼んで!」

松田君ばかりズルい…とブツブツ拗ねてる宮澤さん。

(かわいい!)

「分かりました。宮澤 葵さん?」

「なぜフルネームで疑問系なの?」

「苗字はいらない。ほらっ」

いたずらっ子のような表情だ。

「あ、あ、葵さん」

宮澤さん…もとい、葵さん赤くなった

「いつか、呼び捨てな?都」

チュッ…

(キスされた!ほっぺにキス…!)

「呼び捨てなんて無理です!」

ほぼ恋愛初心者の私には、ハードル高すぎです。






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