甘い香りに誘われて【続編 Ⅲ 完結しました】
6.
止まらない
「こんにちは。葵さん、お疲れではないですか?」
「大丈夫だ。都にまた会えて嬉しいよ」
「………」
この人は、こういうことをサラッと言う。
爽やかな笑顔で『会えて嬉しいよ』なんて言われたら、誰だって大喜びだろう…
いろんな女の人に言ってたんだろな…
「誰にでも言ってないから」
「…すいません」
「会えて嬉しいって思えるのも、都が初めてだから、誤解しないで」
翌日の午後、
シュウさんが指定したフラワーアレンジ2種を、葵さんの車に乗せる。
クリスマスリースを見た葵さんが
「コレ、都が作ったの?すごいね!」
「ありがとうございます。気合い入れ過ぎたかも…です」
ははは…と笑ってみる。
「籠を使ったアレンジもあるんだね。
都らしい温かみを感じさせる作品だ」
シュウさんの作品をたくさん見て、目が肥えてる葵さんに褒められると、お世辞でも嬉しい。
「ありがとうございます…ちょっと緊張してきました。
素人の私の作品を、シュウさんが見ると思うと…
写真映りが良かっただけって思われないかな…」
ドキドキより、バクバクしてきた。
「大丈夫だ」
微かに震える手を、葵さんがしっかりと握ってくれる。
…落ち着くなぁ
「大丈夫だ。都にまた会えて嬉しいよ」
「………」
この人は、こういうことをサラッと言う。
爽やかな笑顔で『会えて嬉しいよ』なんて言われたら、誰だって大喜びだろう…
いろんな女の人に言ってたんだろな…
「誰にでも言ってないから」
「…すいません」
「会えて嬉しいって思えるのも、都が初めてだから、誤解しないで」
翌日の午後、
シュウさんが指定したフラワーアレンジ2種を、葵さんの車に乗せる。
クリスマスリースを見た葵さんが
「コレ、都が作ったの?すごいね!」
「ありがとうございます。気合い入れ過ぎたかも…です」
ははは…と笑ってみる。
「籠を使ったアレンジもあるんだね。
都らしい温かみを感じさせる作品だ」
シュウさんの作品をたくさん見て、目が肥えてる葵さんに褒められると、お世辞でも嬉しい。
「ありがとうございます…ちょっと緊張してきました。
素人の私の作品を、シュウさんが見ると思うと…
写真映りが良かっただけって思われないかな…」
ドキドキより、バクバクしてきた。
「大丈夫だ」
微かに震える手を、葵さんがしっかりと握ってくれる。
…落ち着くなぁ