甘い香りに誘われて【続編 Ⅲ 完結しました】
車は、見慣れた道に入り、"アトリエ シュウ"が見えてきた。
葵さんが、車を静かに停車させる。
店の表にシュウさんが出てきてくれた
「都ちゃん、こんにちは。突然のお願いでごめんね?こっちへ来て」
お店の奥。フラワーアレンジメント教室として使ってるテーブルの上に、持ってきた私の作品を置く。
作品を裏返したり、中の方を覗いたり全体を遠目から見たりと一通り見終わったシュウさんが、
「想像以上の出来栄えだよ。都ちゃん!
春の展示会に出してみないか?
リースと置き型の二つ。二ヶ月ある。
時間的に難しければ、どちらか一つを出展してほしい」
「シュウさん。今、サラッと言いましたけど、その展示会って、コンテストですよね?世界各国からプロとアマが参加するという…」
「気付いちゃった?」
えへっ
天使の微笑み。
「無理です!第一、参加資格がありませんよ?」
「あー、それなら大丈夫。二次審査まで通過してるから」
(どこにも出してませんけど?)
「実はね、都ちゃんのブログを見つけたのは、エド・シェラトンなんだ。
彼が都ちゃんのブログに紹介されてるアレンジを気に入ってね、一次審査は通過してる。
二次審査は僕が見て、今通ったから」
へっ?
葵さんが、車を静かに停車させる。
店の表にシュウさんが出てきてくれた
「都ちゃん、こんにちは。突然のお願いでごめんね?こっちへ来て」
お店の奥。フラワーアレンジメント教室として使ってるテーブルの上に、持ってきた私の作品を置く。
作品を裏返したり、中の方を覗いたり全体を遠目から見たりと一通り見終わったシュウさんが、
「想像以上の出来栄えだよ。都ちゃん!
春の展示会に出してみないか?
リースと置き型の二つ。二ヶ月ある。
時間的に難しければ、どちらか一つを出展してほしい」
「シュウさん。今、サラッと言いましたけど、その展示会って、コンテストですよね?世界各国からプロとアマが参加するという…」
「気付いちゃった?」
えへっ
天使の微笑み。
「無理です!第一、参加資格がありませんよ?」
「あー、それなら大丈夫。二次審査まで通過してるから」
(どこにも出してませんけど?)
「実はね、都ちゃんのブログを見つけたのは、エド・シェラトンなんだ。
彼が都ちゃんのブログに紹介されてるアレンジを気に入ってね、一次審査は通過してる。
二次審査は僕が見て、今通ったから」
へっ?