甘い香りに誘われて【続編 Ⅲ 完結しました】
それから、"アトリエ シュウ"で、過去の出展作品の写真を見せてもらい、過ごした。

うちから持って行ったクリスマスリースと置き型アレンジは、シュウさんに預かってもらうことにした。

作品が増えてきてしまって、収納に困ってたから助かってしまった。

・・・・・

「昨日はシーフードだったから、今日は陸のものにしようか?」

「鍋にしませんか?今朝、実家から白菜や水菜、ネギがどっさり届いたんです。
ご近所におすそ分けしたんですけど、まだたくさんあるんです。

豚バラがあるので、味噌ベースのお鍋はどうでしょう?」

「じゃあ、おじゃましようかな?」

うちの近くのコインパーキングに車を駐車させる。

(深く考えずに誘っちゃったけど、部屋…片付いてたっけ……うーん)

パタン

「葵さん、ちょっと三分間ここで待っててください」

まず、部屋の換気のため、窓を開け放す。

(変な臭いって思われたら嫌だもん)

テーブルの上の読みかけの本などをクローゼットに放り込む。

寒っ!

窓を閉め、暖房オン!

「お待たせしました。ごめんなさい。
寒かったですよね」

「大丈夫だよ。暖房を入れてくれたんだね。ありがとう。おじゃまします」

「お茶いれますね」







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