甘い香りに誘われて【続編 Ⅲ 完結しました】
疑惑…音信不通
翌日から、会社で葵さんをほとんど見かけなくなった。
自席にいることは、まずなくて、何日間か出張してることもあるようだ。
行き先を知ってるのも、営業企画部の杉下部長以上の人たちにしか、把握できてない。
「秘密裏に動くイケメン課長…かぁ」
三奈が芝居掛かった口調で茶化す。
「俺、遅くまで残業してた日に、一瞬だけ宮澤課長を見たわー」
以前の、話しかけるなオーラ全開だったぞと、大樹がため息混じりで言う。
「元気そうな感じだった?」
控えめに尋ねてみる。
ねえ、都…と三奈が
「何も連絡ないの?」
「うん…忙しいみたい」
葵さんとは、うちで鍋を囲んだ翌日から連絡が途絶えた。
メール一つ来ない
『信じてほしい』そう言った。
私をまっすぐ見つめる瞳を信じたい。
「待ってます…葵さん」
小さくつぶやいた声は、社食の陽気な声にかき消された。
自席にいることは、まずなくて、何日間か出張してることもあるようだ。
行き先を知ってるのも、営業企画部の杉下部長以上の人たちにしか、把握できてない。
「秘密裏に動くイケメン課長…かぁ」
三奈が芝居掛かった口調で茶化す。
「俺、遅くまで残業してた日に、一瞬だけ宮澤課長を見たわー」
以前の、話しかけるなオーラ全開だったぞと、大樹がため息混じりで言う。
「元気そうな感じだった?」
控えめに尋ねてみる。
ねえ、都…と三奈が
「何も連絡ないの?」
「うん…忙しいみたい」
葵さんとは、うちで鍋を囲んだ翌日から連絡が途絶えた。
メール一つ来ない
『信じてほしい』そう言った。
私をまっすぐ見つめる瞳を信じたい。
「待ってます…葵さん」
小さくつぶやいた声は、社食の陽気な声にかき消された。