甘い香りに誘われて【続編 Ⅲ 完結しました】
やがて、名残惜しそうに唇が離れ、

「佐久間 都さん。
俺と結婚してください。
ずっと、俺の隣にいてください」

そう言い、葵さんは私の左手薬指にキスを落とす。

「本当は、きちんと計画を立て、指輪も用意してからプロポーズしたかったんだけど、待てない。

俺が計画を立てているうちに…その」

ん?葵さんが言いにくそうに、言葉を切った。

「他の男に、君を連れて行かれそうだ」

ぶっ!

「何言ってるんですか?
葵さんが心配するほど私はモテませんよ?

葵さん。私もずっとあなたの隣にいたい。あなたを幸せにしたいです」

ぎゅうぅぅ

都…と抱きしめられる。







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