甘い香りに誘われて【続編 Ⅲ 完結しました】
最寄駅のO駅に着く。

ホームに降りてすぐに電車が来た。

運良くシートが空いて、二人並んで座った。

私のマンションはH駅だ。宮澤さんはどこに住んでるんだろ?

「佐久間さん、駅どこ?」

「H駅です。宮澤さんはどちらですか?」

「俺はM駅。近いんだな」

(私の一つ手前の駅だ)
ということは、休日のスーパーとかで偶然会うこともあるかも?服装とか気を付けよう…と頭の中で考えてると

「また、どっか行ってるな?乗り越しちゃうよ」と笑われた。

車内は、いい感じに暖房がきいてるし、残業の疲れもあり眠くなってきて、うとうとし…ハッと目が覚めた。

ふと右横を見ると、宮澤さんは目を閉じ、じっと動かない。

車内の表示に"次はM駅"の文字。

「宮澤さん、M駅に着きますよ」

うそ…寝てるの⁈











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