甘い香りに誘われて【続編 Ⅲ 完結しました】
私はメモを指差し、「そう。この『宮澤さん』だよ」と三奈に見せた。
「営業企画部の宮澤 葵だよ。入社5年目営業企画部の課長、27歳、男の人よ」
「男の人だったんだ…」
「都、あの『宮澤 葵』を知らない?
すごく素敵な人なのに…て、宮澤さんのメモ付きで原稿もらったの?」
「きゃあぁ…いいな〜」業務中のため、小声で騒ぐ三奈。そして、
けっこう目立つ容姿だし、あの、宮澤 葵を知らない女子がいたなんて…信じられないという表情を向けられた。
「だって、この一年仕事を覚えるのに必死で、他の部署の人の顔まで見る余裕なかったもん」と手元の『宮澤さん』メモを見る。
「あ〜〜いつも都は一生懸命だもんね」と三奈が言い、お互い原稿チェックを再開させた。
「営業企画部の宮澤 葵だよ。入社5年目営業企画部の課長、27歳、男の人よ」
「男の人だったんだ…」
「都、あの『宮澤 葵』を知らない?
すごく素敵な人なのに…て、宮澤さんのメモ付きで原稿もらったの?」
「きゃあぁ…いいな〜」業務中のため、小声で騒ぐ三奈。そして、
けっこう目立つ容姿だし、あの、宮澤 葵を知らない女子がいたなんて…信じられないという表情を向けられた。
「だって、この一年仕事を覚えるのに必死で、他の部署の人の顔まで見る余裕なかったもん」と手元の『宮澤さん』メモを見る。
「あ〜〜いつも都は一生懸命だもんね」と三奈が言い、お互い原稿チェックを再開させた。