甘い香りに誘われて【続編 Ⅲ 完結しました】
着物の都は、そう歩けないだろうから遠くへ連れまわすのはやめ、昼は祇園で取ることにした。

炭火割烹の店

良い素材を使用して、創作料理を提供してくれる。

都に、料理を作る過程を見せてあげたいと思い、カウンター席を予約してある

美しい盛り付けの料理たちが目でも楽しませてくれる。

新しい料理が出されるたびに、都が感嘆の声を上げる。

そんな都の反応が、大将も嬉しいらしく、

「もっと食べられそうなら、こちらもどうぞ」とメニューになかった料理を出してくれる。

・・・・・

「宮澤さん、ごちそうさまでした。
お料理も美味しかったし、器も素敵でしたね!」

店を出て、祇園の街を歩く。

さっきより人が増えてきた。

気を付けてないと、正面から来る人に体当たりされてしまいそうだ。

都の肩の辺りに手を添えて、人に押されないよう守るように歩く。

円山公園を散策する。













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