甘い香りに誘われて【続編 Ⅲ 完結しました】

幸せな夢は覚める

タクシーで、家まで送ってくれた宮澤さん

「明日の朝10時頃に迎えに行くよ」

明後日から、仕事初めだ。

「はい。待っています。
宮澤さんは、これからお仕事ですか?」

「ああ…」

夕方から仕事が入ってる宮澤さんは、私を玄関まで送り届けると、待たせてあったタクシーに乗り込み、家を後にした。

格子戸を開けたところで、翔太が玄関の戸を開けて出てきた。

「早いじゃん。
健全なお付き合いなの?」

ニヤリと笑う。

「…翔太まで
あのね、宮澤さんと付き合ってるわけじゃないから!」

「ふーん。じゃ、何なの?ミヤ姉と宮澤さんって」

「職場の先輩とかわいい後輩」

「自分で"かわいい"言うな」
と呆れた表情。



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