甘い香りに誘われて【続編 Ⅲ 完結しました】
ずっと黙ってたら変に思われてしまう

「お、おじゃまします!宮澤さんの車、お花屋さんみたいですね‼︎」

助手席に元気よく乗り込む。

「昨日はおとなしかったのに、今日は元気いっぱいだな〜」

努めて明るい声を出してないと、いろいろと考えてしまいそうだ。

「いつだって私は元気ですよ?明日からの仕事始めにワクワクしてますから!」

思ってもいないことを言い切ってみる

「うわっ…嫌なこと言う子だな〜
忘れてたのに」

「えへへ…トリニティに一生の愛を誓ってますから〜」

いつかの夢を思い出し、うそぶく。

…あながち、嘘じゃないか。

これから先、恋なんて出来そうにない

私…宮澤さんが好きなんだ。

だから、他の女の人の影を感じたとたんに悲しくなったんだ。

恋心を自覚したとたんに失恋か…。


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