甘い香りに誘われて【続編 Ⅲ 完結しました】
「おはよう。何が焦ったの?」
「おはよう。三奈。何でもないよ。忘れ物したかも…て思ったけど、鞄の中で見つけたの」
アワアワ…とごまかす。
「ねえ、ねえ、聞いた?宮澤さんの噂。
お正月に京都で黒髪の着物美人とホテルにいたって噂」
「黒髪の着物美人?」
私の髪色はマロンブラウンだ。
「ねえ、都と宮澤さんって付き合ってるんだよね?なのに…」
「つ、付き合ってなんかないよ!
どうして?」
「仲良さげじゃない?都と宮澤さん。
最近、一緒のとこ見かけないけど、上手いこと過ごしてるんだよね?」
「もう、勝手に妄想しないで。始めから付き合ったことないから。さあ、仕事仕事!」
"黒髪の着物美人"
アナ○イの香り…きっと、その女性を助手席に乗せてたんだ。
やっぱり、私は"ついで"だったんだ。
視界が滲みそうになったけど、なんとか堪えることができた。
「おはよう。三奈。何でもないよ。忘れ物したかも…て思ったけど、鞄の中で見つけたの」
アワアワ…とごまかす。
「ねえ、ねえ、聞いた?宮澤さんの噂。
お正月に京都で黒髪の着物美人とホテルにいたって噂」
「黒髪の着物美人?」
私の髪色はマロンブラウンだ。
「ねえ、都と宮澤さんって付き合ってるんだよね?なのに…」
「つ、付き合ってなんかないよ!
どうして?」
「仲良さげじゃない?都と宮澤さん。
最近、一緒のとこ見かけないけど、上手いこと過ごしてるんだよね?」
「もう、勝手に妄想しないで。始めから付き合ったことないから。さあ、仕事仕事!」
"黒髪の着物美人"
アナ○イの香り…きっと、その女性を助手席に乗せてたんだ。
やっぱり、私は"ついで"だったんだ。
視界が滲みそうになったけど、なんとか堪えることができた。