甘い香りに誘われて【続編 Ⅲ 完結しました】

同期に戻れるか?

次の日

会社から少し離れたカフェで、大樹と待ち合わせた。

今日は、奥の席で待つ。

「都、お疲れさま」

ほとんど待つことなく、大樹がやって来た。

「大樹もお疲れさまでした」

コーヒーを注文する。

・・・・・

「で、都は俺に話があるんだろ?」

カップを手に、大樹がニッコリ笑う。

「うん。大樹、私のことをずっと想ってくれて、ありがとう。

昨日、宮澤さんと話したの」

大樹が、優しい目で私を見つめる。

「………」

「…大丈夫だ。話してごらん」

「宮澤さんは、私のことを好きだと言ってた。

いろいろな出来事の真偽をきちんと確かめてないけど、嘘を言ってるように見えなかった。

宮澤さんを信じようと思うの」

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