恋の魔法と甘い罠~おまけSS
あたしがそう言うと、晴希さんは大袈裟なほどの大きな溜め息をつく。


そしてがばっとあたしの上に覆い被さってきた。



「は、晴希さんっ!?」


「あのなー、なんでわかんねえの?」


「え?」


「俺、玲夢にはいつも最大限の想いをぶつけてるつもりなんだけど」


「……え」



そしてまたはーっと息を吐くと、さっと距離を詰めてきて耳許で囁くように呟く。



「もう一回ぶつけるから、ちゃんと受け止めろよ?」



そして耳朶を甘噛みし、そのまま耳の形をなぞるように舌を這わせる。



「ひゃっ……晴希さっ……」



身体中にぞくぞくと痺れるような感覚が走り、目の前の胸を押して離れようとするけれど、晴希さんはそのまま首筋、胸元にも舌を這わせていく。
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