恋の魔法と甘い罠~おまけSS
「だから俺からも」



そう言って、さらにあたしの方へ箱を近づける。



「本当はすぐに渡すつもりだったのに、玲夢の後ろ姿が俺のことを誘ってきてさ」


「は?」


「すっげーエロいんだよ、玲夢のケツ」


「はあ!?」



エロいって何!?


しかもケツって!


もう信じられない!



「晴希さんのえっち!」


「ははは、男はみんなえっちだけどな」



可笑しそうに笑いながらも、また手を腰に添えて引き寄せる。



「しょうがねーだろ? 好きな女には欲情すんだからさ」


「……」



『好きな女』



この言葉に、胸が騒ぐほど嬉しくなっているあたしがいる。


こうやってバレンタインのチョコレートを準備してくれたことも凄く嬉しい。
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