恋の魔法と甘い罠~おまけSS
あたしたちの関係は会社の人たちには内緒だから、出掛けるときはわざわざ隣県まで出掛けることが多い。


そこまでして隠す必要もないのかもしれないけれど、今はまだバレたくはないから慎重に行動した方がいいのではないかと、そうすることに決めたのだ。


車を発進させてしばらく走ってから、晴希さんが声をかけてきた。



「なあ」


「ん?」


「本当に遊園地?」


「え、何で?」


「いやさ、こんなさみぃ日に遊園地に行く馬鹿がいるのかなと思ってさ」


「え! 絶対にたくさんいるよ!」


「いないね」
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