恋の魔法と甘い罠~おまけSS
そんなあたしに、晴希さんは小さく息を吐いた。



「デートで来たことあるのか?」


「え! ……まあ、うん」



高校のときに付き合っていた初めての彼氏とよく遊園地デートを楽しんでいた。


あたしも彼も遊園地のアトラクションが大好きだったから。



「……面白くねえ」


「え」



いつもより低めの声が聴こえて晴希さんを見上げると、眉を寄せながら明らかに不機嫌な顔をしていて。



「え! や、でも! もう会ってないし! 今あたしが好きなのは晴希さんだけだし!」



晴希さんの不機嫌顔に焦ってしまって慌てて言葉を紡ぎだしたけれど、あたしは何を言っているんだろう。


突然告白とか、何やってんの?
< 152 / 379 >

この作品をシェア

pagetop