恋の魔法と甘い罠~おまけSS
でも本当は晴希さんも余裕がなかったの?


あたしと一緒だったの?


そう思うと凄く嬉しくなってしまった。



「何にやけてんだよ」


「え!」


「あー、悔しくてたまんねー」



晴希さんはそう言いながら、あたしの身体を起こしてソファーに座りながら後ろからぎゅっと抱き締めてくる。


肩に顎をコツンと乗せると、そのまま耳にふっと息を吹き掛けた。



「ひゃあっ!」


「ははは」



あたしの反応に晴希さんは大きな声で笑い始める。


そして熱くなっていく耳を覆うように手を当てたあたしに、晴希さんはあたしの肩に顔を埋めて身体を震わせながら笑っていた。
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