恋の魔法と甘い罠~おまけSS
前に会ったときに感じた玲夢の心の悲しみが、今は表情にもじわりじわりと滲み出てきていて。


このまま俺がその不安ごと包み込んで癒してやりてえって思ってしまうほどにその色は強い。


玲夢は否定していたけど、きっと心の中は悲しみで溢れているんだ。


そんな気がする。


本当はその悲しみにつけこんで俺のものにしてしまいたいって思うけど、玲夢はそんなことは望んでいない。


だから少しでも気晴らしができれば……と四人で飲みに行こうと提案してみる。


本当は二人きりで行きたかったけど、そんなことしたら即断られるのもわかっている。


玲夢は四人で……というところで、頷いてくれた。
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