恋の魔法と甘い罠~おまけSS
「今忙しいのか?」


「いや、普通だと思うんだけど。つーか俺、再来週新婚旅行でいねーからさ、今のうちにやらなきゃならねーことがすんげぇあるんだよ」


「なるほど」



そう言いながら深く頷いた凪。



「最近玲夢ちゃん見ないけど元気にしてる?」


「まあな。やっと安定期というものに入ったからか、調子も良さそうだよ」


「そっか。それはよかった。けど……」


「ん?」


「全然ここに顔を出さなくなったから、なんか寂しいよなぁ。まあでも、充実してんのか」


「まあな。俺もちゃんと家に帰れてるし」



玲夢がここによく来てた頃は専務父娘に振り回されてたせいで俺が全く家に帰れなくて。


随分寂しい思いをさせてしまってた。
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