恋の魔法と甘い罠~おまけSS
少し考える素振りを見せたあと、凪は「あ」と声をあげる。



「持ち帰って襲っちゃったときね」


「はあ!? 俺が襲われたんだっつーの」


「酔い潰れてる女相手によく言うわ」


「……」



理由はどうであれ、確かに酔い潰れた玲夢を連れて帰ったのは俺で。


その時点で何かあれば俺が手を出したと思われてもしょうがねぇんだけど。


けどマジで何かするという気持ちは全くなくて。


あんな風に玲夢が俺に抱きついてこなければ、キスしてこなければ、絶対に何もなかった……はずだ。



「で? そのときのことが何?」



玲夢との出会いを思い出していたけれど、凪のこの言葉でさっきまでの会話を思い出す。
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