恋の魔法と甘い罠~おまけSS
けどあれは、俺の嫉妬混じりの呟きに対しての玲夢の返しに動揺して咄嗟に出てきてしまった言葉で。



『晴希さんとの子供だから、かわいくてしょうがないんだよ』



あんなことを言われたら、嬉しすぎて幸せすぎて身体中のあちこちが舞い上がってしまって。


それを隠すようにして出た言葉だった。


だから意地悪したつもりは全くなくて。


けど、それをここで言うのもすんげえ恥ずかしい話で。


だからつい、からかうように接してしまうのかもしれない。



「玲夢」



声をかけながら顔を覗き込むと、いまだに拗ねたように尖らせている唇が視界に入ってきて頬が緩む。


そのままゆっくりと距離をつめて唇を重ねた。
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