恋の魔法と甘い罠~おまけSS
「柊晴~、大丈夫だよー。ママ、柊晴とも結婚するからね」


「ほんと!?」


「うん。本当」



そう言うと、柊晴はまたあたしにぎゅうっとしがみついてくる。


髪をそーっと撫でながらあたしも抱き締め返そうとした瞬間──



「いたたたた……!」



晴希さんがあたしの頬をぷにっとつねってきた。



「何嘘教えてんだよ」


「嘘って……」


「そんなこと言って、成長してからも本当に結婚するつもりになってたらどうすんだ?」



晴希さんはそう言うけれど。
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