恋の魔法と甘い罠~おまけSS
「まだ四歳の子供だよ? ママと一緒にいたい頃なんだよ? 結婚するって言うくらいいいでしょ」


「あまい」


「え」


「子供だと思って……」



そのとき、柊晴がすぐ傍にいる晴希さんの肩を力いっぱい押して晴希さんの言葉を遮った。



「柊晴?」


「ぼくママとけっこんするもん!」



さっきまでよりも大粒の涙を瞳に溜めながら晴希さんに宣戦布告するようにそう言い放つ柊晴。



「パパはママとけっこんしたらだめ!」


「もう結婚してるんだっつーの」



ぼそぼそとそう言う晴希さんの言葉はちゃんと柊晴にも届いていて。
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