恋の魔法と甘い罠~おまけSS
そんなことを思いながらきらきらと輝いているそれを見つめていると、



「あのさ……」



目の前から、なんだか言いにくそうに発された声。


何事だろうと指輪から視線をそらして晴希さんを見上げると、少し困ったような表情をしている晴希さんがいて。



「何ですか?」


「ん……それ、予約だから」


「え」



予約?


突然出てきた言葉を理解することができなくて、首を傾げる。



「今すぐは無理だけど、いつか……のための、予約」



その言葉から『予約』の意味がわかって、



「えぇっ!」



あまりにも吃驚しすぎて、目を見開きながら大きな声をあげてしまった。
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