恋の魔法と甘い罠~おまけSS
そしてちゃんと言えたことに頬が緩んでくる。



「晴希さん」


「ん?」


「好き」


「……」


「晴希さん?」


「……」


「晴希さん?」



呼び掛けに答えなくなったから寝てしまったのかなぁとそっと目の前の胸を押して晴希さんの顔を見上げる。


そしたらちゃんと目を開けていて。



「晴希さん?」



首を傾げながら声をかけると、晴希さんは小さく息をついた。



「やべえって」


「え」


「ムラムラきた」


「え!」


「玲夢のせいだからな」


「え、せいって……何が?」



言っている意味がわからなくてそう訊いてみると、そんなあたしにふっと笑みをこぼした晴希さんは突然あたしの上に覆い被さってきた。



「え! え! 晴希さん!?」
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