恋の魔法と甘い罠~おまけSS
「は、晴希さんっ!」



慌てて胸を押すと案外あっさり唇が離れた。



「ん?」


「明日、仕事だよっ!」


「わかってるよ」


「もう日付変わってるよ!」


「ん、それもわかってる」


「じゃあ早く寝よ!」



晴希さんと触れ合えるのは嬉しいし、本音を言えばこのまま抱かれてしまいたいって思っているけれど、残業続きで毎日遅く帰ってくる晴希さんのことを考えると、早く寝た方がいいんじゃないかって考えてしまった。



「しょうがねーだろ?」


「え、何が?」


「身体が玲夢を抱きたいっつってんだから」


「なっ!」


「このまま寝ても、俺眠れねえ」


「……」



晴希さんはあたしが煽ったって言ったけれど、何が原因だったんだろうか。
< 79 / 379 >

この作品をシェア

pagetop