*君と私と5年間*~比奈の過去~
給食の好き嫌いが激しい沙里の代わりに嫌いな物を食べたことなんて数え切れないくらいあった。

手足か不自由な沙里に、いつもついている支援員さんのことを沙里は嫌がっていて。

その愚痴を、何回、何百回と聞いた。

口調のきつい沙里の、嫌味も我慢した。

それでも、それでも私を嫌うんだー....。

思えば、沙里は東京に引っ越す時も、私にはお見送りに来てって言わなかった。

....そして、沙里が転校していってから知ったことがあった。

....私を嫌うのならまだ良かったんだ。

もちろん私も人間だから、愚痴は言う。

.....やっぱり、親友である沙里には、イジメのことについての愚痴をたくさん言ってた。

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