蓮くんはツンデレ男子!
第一章
「では、天野!皆に自己紹介を」
転校初日、朝のSHRが始まった。
「........は、はい!今日からお世話になります!あ、あ、天野向夏(あまのこなつ)です。よ、よろしくお願いしまふ!」
私は、黒板の前に立ち、先生から言われた通り、
今日から一緒になる、クラスメイトの皆に、緊張で、噛み噛みになりながらも、精一杯、自己紹介をした。
それに、答えるかのように、教室内に歓迎の拍手や、よろしくー!可愛い〜!!俺、タイプかも!などの声が響き渡る。
「天野は、一番後ろの窓側の席だ!郁木、お隣さんだから、お前が色々教えてやれよ!」
「.............」
郁木くん?って人は
何も反応しようとしないが、とりあえず自分の席へと足を進めた。