夢恋
入学式
「おはよー!美海!」
美海と呼ばれたその少女は、腰より下までのびたブロンドに近い、茶色い髪を揺らしながら、振り返った。
「あっおはよう!優里。」
美海「わぁー!髪、バッサリ切ったね!」
優里「うん。うちらも中2になるんだもん!気合い入れに、切ってみた。」
美海「そうだね、ね!何組かクラス表、見に行こ!」
優里「そうだね!」
二人は、昇降口に急いだ。
優里「あっ!2組。美海と一緒だ~!」
美海「やった~本当だ!」
美海(あ。あいつも一緒だ…)
??「よ!美海!」
美海「りゅ、流翔!もう、おどかさないでよ!」
流翔と呼ばれたその少年は、身長が高く、短い茶髪からスポーツマンを思わせる姿だ。
流翔「ははっ、なぁー俺ら何組?」
??「2組だよ。あ、優里達とも一緒だ!」
優里「あ、光輝!おはよー!」
光輝は、スラッとした体型に、似合うクールな黒髪という容姿だった。
光輝「おはよう。わ!髪切った?」
優里「そうなの‼バッサリ切っちゃった。」
光輝「そっか。似合ってるよ!」
美海「ハイハイ。二人でイチャイチャしたいなら、場所を考えてくれる?」
そう言って、美海は教室に向かった。その後ろを流翔が、ついていく。
優里「カァァァァァ!べっべつにイチャイチャなんてしてないもん‼」
優里と光輝は、あわてて二人を追いかけた。
流翔「このあと一年生に花のブローチ、配んなきゃいけねーんだろ?」
優里「めんどくさーい!」
美海「そうかな?私は、いいと思うよ?だって、一年生の顔と名前を覚える
いい機会じゃない?」
光輝「俺も。美海に一票!」
優里「何でぇ~!」
流翔「担任来たぞ。席、座ろうぜ。」
美海「あ、黒板に席の表が書いてある。」
光輝「見事にそろったな!」

表は、
________________
Ι Ι Ι
Ι 光 輝 Ι 優 里 Ι
Ι Ι Ι
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
________________
Ι Ι Ι
Ι 美 海 Ι 流 翔 Ι
Ι Ι Ι
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
となっていた。
担任「皆席につきましたね。おはようございます!」
皆「おはようございます‼」
担任「いい挨拶です。私が2年2組の担任になった、柏木 妃奈です。よろし くね!」
先生は、かなり若い女性だった。
美海「先生、若そう!おいくつですか?」
妃奈先生「私?まだ、25よ。」
優里「若ーい!」
妃奈先生「ありがとう。さぁ、皆!新入生の花のブローチを、配りに行きましょう‼」

美海「うわっ!この人混みに入るの!?」
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