腹黒王子に秘密を握られました
第三章 私が婚活出来ない理由
□第三章 私が婚活出来ない理由
金子が事務所で電撃交際宣言をやらかしてから早一週間。
私はすっかり社内の女子の、嫌われ者になっていた。
まぁ、元々好かれてたわけじゃないし、一緒にお昼を食べるようなお友達がいたわけでもない。
すれ違いざまにヒソヒソ悪口を言われたり、あからさまな悪意がこもった視線で睨まれたりそのくらいだ。
実害があるわけじゃないから、気にしなければいいだけの話だ。
―――ビッチ。
―――男好き。
―――悪女。
そんな根拠もない悪口、中学時代からオタクだとからかわれていた私には、どうってことないし。
相手にした方が負けだ。
そう自分に言い聞かせながら休憩室でお弁当を広げ、ため息をつく。
あー、なんかもう。食欲がない。
多少つついただけで、ほとんど中身の減ってお弁当箱の蓋を閉め、飲み干したお茶のペットボトルを持って立ち上がる。
金子が事務所で電撃交際宣言をやらかしてから早一週間。
私はすっかり社内の女子の、嫌われ者になっていた。
まぁ、元々好かれてたわけじゃないし、一緒にお昼を食べるようなお友達がいたわけでもない。
すれ違いざまにヒソヒソ悪口を言われたり、あからさまな悪意がこもった視線で睨まれたりそのくらいだ。
実害があるわけじゃないから、気にしなければいいだけの話だ。
―――ビッチ。
―――男好き。
―――悪女。
そんな根拠もない悪口、中学時代からオタクだとからかわれていた私には、どうってことないし。
相手にした方が負けだ。
そう自分に言い聞かせながら休憩室でお弁当を広げ、ため息をつく。
あー、なんかもう。食欲がない。
多少つついただけで、ほとんど中身の減ってお弁当箱の蓋を閉め、飲み干したお茶のペットボトルを持って立ち上がる。