筆舌に尽くし難い。
ここまでパートナーを組まされると必然的に先輩と二人きりになることも少なくはなく、そのために他の先輩や同期たちにはさぞかし当たり前のように、パートナーという垣根を越えた親密さかあるとかなんとかと言われたり、阿吽の呼吸やら以心伝心で分かり合える夫婦だとか何とか云った感じで何囃し立てられたりもしたりするが実際の所そうゆうものから御免蒙りたかった。
誰彼もの尊敬の値に相当する彼の事があたしは嫌いで嫌いで仕方なかった。
「…嫌いなんだけど、どうしても離れられる気がしないんだよなあ…」