ギャクタイ≒フクシュウ
わたしがはじめて死にたいと思ったのは
小学一年生の時。
あれは友達と遊園地に行った時。
二人で楽しく遊んでいた。
しかし父が友達ばかりを可愛がり、
わたしのできれば隠しておきたかった話や、
悪口をその友達に話して聞かせはじめたのだ。
わたしはそれがいやで、
やめてほしいと言ったが
父は面白がるばかりでやめてくれない。
母にも言ったが「そんなこと言ってないわよ」と相手にしてもらえなかった。
結局その事が原因で
わたしはぐずり、それを見た父は更に面白がって
涙でぐしゃぐしゃのわたしの顔をデジカメでバシャバシャ撮影していた。
陽が傾きだし、駅に向かった。
その時に母に向かって発した言葉が
「死にたい」。
そう呟いた瞬間、
わたしの中で何かがストンと落ちていく感覚を覚えた。
その感覚が心地良くて、
わたしは何度も何度もその言葉を繰り返した。
あまりに繰り返すので、
母が「産んでごめんね」と呟いたほどだ。
…感謝してるぜ。今はな。