ワケあり恋愛事情⁉︎
「ごめんな、すぐ行けなくて。ホント心配した…」


そう言いながら私の頭をポンポンしてくれる。


なんだか照れくさいけど、私のせいでこうなったんだし、別に嫌じゃないから何も言わないことにした。


「別に、私だって悪かったから…。それに、郁斗がすぐに来てくれたから平気」


私がそう言い終わると、郁斗は笑い出した。


「…クスッ…はは!やっぱおもしれぇ。普通なら、こういう時安心感とか感動とかで涙流すものなんじゃねぇの?菜々はその気配すらねぇよな〜」

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