ワケあり恋愛事情⁉︎
「それより!」


パンッと手を叩いた海未の顔は、さっきまでの真剣な顔が嘘に思えるくらい、いつもの明るい笑顔に戻った。


「菜々のことだから、一緒にいられない代わりに、何かできないか考えてるんじゃない?」


海未には全てが見透かされているみたい。


なんだか…楽しそう?


いや、何か企んでる?


「だとしたら?」


「もったいない!」


いきなり大声を出すから、内心びっくりした。


「…は?」


「初めての恋人と過ごせるクリスマスだよ?台無しじゃない!」


台無しって…仕方ないでしょ。


大会なんだから。

< 231 / 385 >

この作品をシェア

pagetop