ワケあり恋愛事情⁉︎
「ちょっと菜々保⁉︎」


私のところへ来た海は私の肩を掴み、力強く私を揺らしながら話し始める。


「は…はぃ…」


揺れすぎて話すのがやっと。


「あ、ごめん…じゃなくて、なんで言わないわけ⁉︎」


私が話しづらそうにしているのを見て、やっと揺らすのをやめてくれた。


でも、「じゃなくて」って何⁉︎ひど!


「いや、見て欲しくな…」


「すっごいじゃん!」


海未が私の言葉を遮った。


「え…」

< 296 / 385 >

この作品をシェア

pagetop