ワケあり恋愛事情⁉︎
「お嬢様、とてもよくお似合いでございます」


雨宮が目を輝かせて言った。


「あ、ありがとう…」


「それでは本日のレッスンはダンスのみに致しますので、完璧にマスターしてください」


ダンスだけならなんとかなるかも…。


私のための歓迎パーティーで私がヘマをするわけにはいかないんだから、やるしかない。


「ダンスレッスンはあちらの高原がお教えさせていただきます」


そう言って少し離れているところで働いている1人のメイドを指差す。


「ダンスをしながら少しずつ言葉遣いも慣れていっていただけたらと思っておりますので、お気をつけ下さい」


「わかったわ」


「上出来でございます。その調子で頑張って下さいませ」

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