ワケあり恋愛事情⁉︎
どんどん近づいてくる。


「郁斗…」


郁斗の服を掴むてが強くなって、目に涙が浮かぶ。


「菜々、落ち着け。俺が守る」


そして手に持っていた竹刀袋から2本の竹刀を取り出した。


そのうちの1本を私に差し出す。


「俺1人じゃ3人相手に菜々を守りながら戦うのは無理だ…一緒にやってくれるか?」


そうだ。


郁斗にばかり任せられない。


私だって戦わなきゃ。


コクリと頷いて涙を拭って竹刀を手に持つ。


久しぶりの感覚。


うまくやれるかな?


大丈夫、郁斗がいるもん。

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