ワケあり恋愛事情⁉︎
転校生が私のところへ歩いてくる。


「やぁ、菜々保」


「愛甲…君?だっけ、あの…私あなたと結婚の約束をした覚えはないんだけど…。っていうか、私達初対面だよね?」


「半分正解ってところかな。僕たちは確かに初対面。だけど結婚の約束はしているよ」


「…え?あの…言っていることがよくわからないんですけど…。あなたは一体…」


「僕としたことが、綾瀬財閥のご令嬢に無礼なことを言ってしまったかな」


「え!…綾瀬財閥って…なんで…」


すると愛甲君は私の前にひざまづいて…。


「申し遅れました、菜々保お嬢様。私は愛甲財閥の子息にあたります。愛甲 拓磨です。これからお付き合い、よろしくお願いいたします」

< 350 / 385 >

この作品をシェア

pagetop