ワケあり恋愛事情⁉︎
「郁斗、あんなこと言っちゃダメだから」


本当はもっと怒鳴るところだけど、高校生にもなって感情を剥き出しにするなんてことはしたくない。


それに、ここに来るまでの間で少しは怒りが静まったからね。


「あんなことって…昨日のことだろ?何かあるのか?」


「ホント鈍感…。あのね、私が郁斗に関わると、私がいじめられるかもしれないの」


「…なんで?」


「郁斗にはわからないかもしれないけど…それがこの世界なの」


「………」


「とにかく!しばらく私に関わらないで。それじゃあ私先に行くから」


そう言い残して私は教室に帰った。

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