ワケあり恋愛事情⁉︎
「私…」


なんて言ったらいいのかわからない。


郁斗のことは嫌いじゃないけど…いや、好きだけど…。


それは恋愛感情じゃないと思う。


私にとっての郁斗はただの幼馴染み。


「返事は今じゃなくていいよ。でも、クラスのみんなに言ったし…付き合うだけ付き合わないか?」


郁斗の提案に驚いて、うつむいていた顔をあげた。


そこには、いたずらっぽく笑っている郁斗。


だけど…笑っているけど…どこか切ない。


私まで切なくなってくるくらいに。

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