キス、のち涙。
「いいから、泣け。俺の背中使っていいから。」

「え・・・・・・。で、でも、シャツ・・・・・・涙で濡れちゃうよ。」


それに、今は夏だし・・・・・・汗でシャツが濡れるのに・・・・・・。


「いいから。」

「・・・・・・。」


もう、ダメ・・・・・・。


今までこらえていたものが、一気にあふれ出した。


私は、秋原君の背中に頬を摺り寄せた。
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