キス、のち涙。
「・・・・・・秋原君はもうすぐ、君の傍からいなくなるんだってば。」

「わ、わかってるよ!!!」

「・・・・・・じゃあ何で、諦めないの?」

「え?」


諦める?


「もうすぐ死ぬ人のことを好きになっても、無駄だ。どうせ、一番傷つくのは、恋人だし。」

「・・・・・・は、長谷川君は・・・・・・祥吾がいなくなっても、悲しまないの・・・・・・?」


「・・・・・・別に。ただのいとこだし。どうも思わない。」

「・・・・・・!!!」



ひ、ひどい・・・・・・!
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