キス、のち涙。
皆から、「帰れ」のコールが聞こえる。



「~~っ・・・・・・!」



泣き顔を皆に見られる前に・・・・・・私は慌てて立ち上がって、スクールバッグを持って、教室を飛び出した。



「アハハハハ!!!」

「マジで帰るんだぁぁ!!!」



廊下を走っていくと、後ろから皆の声が聞こえてきた。



「帰れ!!!」

「ラブホテルでも行って、ヤってこいよ!!!」

「もう二度と来るな!!!」

「早く帰れ!!!」



皆の声が遠くなってきた・・・・・・。

私は校門を抜けたあとも、無我夢中で走り続けた。
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