キス、のち涙。
俺だって、綾羽にもっと早く、好きっていえばよかった。


もっと手をつないだらよかった。

もっとキスしたらよかった。

もっと抱きしめあえばよかった。

もっと笑っておけばよかった。


たくさんの「もっと」と後悔が、俺の頭の中をかき乱す。





「あ、やはぁっ・・・・・・!!!」




綾羽の泣き声が、聞こえてくる。


涙をぬぐってあげることもできない・・・・・・。
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