キス、のち涙。
まず、俺の過去の話をする。


俺は・・・・・・大河のいとことして生まれた。




小学生のころ、俺は急に、激しい頭痛に襲われて、ぶっ倒れたんだ。

その時、大河が・・・・・・俺をおんぶして、病院まで走って連れて行ってくれた。


その時・・・・・・俺は、病気だってわかった。

お医者さんの話を聞きながら、両親が泣いていた姿、今でも目に焼き付いている・・・・・・。


俺、最悪だなぁって。

最低だって・・・・・・。


こんなことで病気になって、親を困らせるくらいなら・・・・・・生まれてこなければよかったって・・・・・・思った事、何回もあるんだ・・・・・・。


だからって、自殺を試してみるのも怖かったし、これ以上、親を困らせることも、できなかった。

だから俺は、手術を決意して、病気を治そうって、頑張ったんだ・・・・・・。
< 239 / 332 >

この作品をシェア

pagetop