キス、のち涙。
「な、何で隣に?」



「・・・・・・勉強教えてって言ってたじゃん。」




・・・・・・あ。


あの時の言葉、覚えていてくれたんだ・・・・・・。


優しすぎるよ、秋原君・・・・・・。




「ありがとう、秋原君・・・・・・!」




感謝の気持ちでいっぱいで、笑顔でお礼を言うけど・・・・・・秋原君は表情一つ変えず、私の顔をじっと見たままだ。



「あ、秋原君?」

「・・・・・・勉強始めよ。」

「あ、うん。」
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