キス、のち涙。
「じゃあね、みーちゃんとりーさ。先に帰るね。」


二人に気を遣って、声をかけたけど・・・・・・無視されちゃった。


ちょっと心に傷がついて、家に帰ろうと思って、ボストンバッグを持つと・・・・・・。




「・・・・・・もう暗いから、送ってく。」

「・・・・・・え?」




後ろを振り返ると・・・・・・秋原君がいた。




「秋原君も、テスト合格したの?」

「・・・・・・ん。」

「そうなんだ。」

「・・・・・・帰ろ。送ってく。」

「え?そんな、悪いよ。」

「いいから、電車乗ろ。」


「・・・・・・いいの?」

「ん。」

「・・・・・・あ、ありがとう・・・・・・。」
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