キス、のち涙。
秋原君のことを考えていると、いつの間にか自分の家に到着していた。


「降りて。」

「あ・・・・・・もう着いたんだ・・・・・・。」


・・・・・・寂しいなぁ。

もっと、一緒にいたいのに・・・・・・。


好きって気づいたから、もっと近くにいたいのに・・・・・・。





「ありがとう、秋原君・・・・・・。何かお礼させて。お茶、飲んでいく?」

「いや、いい。」

「で、でも・・・・・・お世話になりっぱなしは悪いよ・・・・・・。」

「ううん。大丈夫。気持ちだけ、受け取っておく。」



・・・・・・相変わらず、優しいなぁ・・・・・・。
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