今のままで
おば様じゃなくてお義母さん…
お店を閉めると郁斗の実家にお邪魔した。
玄関に入ると郁斗のお母さんが迎えてくれた。
「いらっしゃい、美寿々ちゃん久しぶりね?」
「おば様ご無沙汰してます」とお辞儀着をする。
すると「あらーおば様じゃなくてお義母さんって呼んでくれないの?」と言う。
「え?」お義母さん?
「だって郁斗と結婚するんだからお義母さんでしょ?」と微笑む。
すると郁斗が「そりゃそうだ」と笑う。
私が固まっていると
「まぁ急には無理かしら?ウフフさぁお上がりなさいな?」
ダイニングに通された。
テーブルの上には沢山のお食事が用意されていた。
「今日は優里ちゃんに手伝ってもらったのよ」とおば様がいう。
「郁人には美寿々ちゃんのお料理の方が良いと思うけど?今日は我慢してね?」と優里さんがワインを持って入ってきた。
「そりゃー美寿々の料理が1番美味いけど、優里の料理も美味いよ」と郁斗が言う。
「あら?お気遣い頂きまして有難うございます」と優里さんが言いみんなで笑う。
「あの…これジャムなんですけど宜しかったら」
おば様にジャムの入った紙袋を渡す。
「わぁー嬉しい、美寿々ちゃんのジャム美味しいのよね、今度はなんのジャムかしら?」おば様は紙袋の中を覗いて嬉しそうにしてくれる。
「柿とトマトのジャムです」
「トマトのジャム?珍しいわね?」優里さんが興味があるようで
「おば様、私食べてみたいわ」という。
すると郁斗が「スッキリした甘さだからクラッカーにのせて食べると良いらしいよ」
「おば様クラッカー有りましたよね?」とキッチンに入っていった。
優里さんは直ぐにクラッカーにジャムをのせて食べると「美味しい」と言ってくれる。
郁斗のお母さんも「ホント美味しいわ、美寿々ちゃんのジャム食べたら市販のジャムは買えないのよ」と褒めてくれる。
褒めてもらえるとお世辞でも嬉しい。
優里さんのお料理は本当に美味しくて今度教えて貰えることになった。
食後のデザートを頂いている時に郁斗のお母さんが「で、」と言う。
で、とは?なんだろう?と首を傾げていると
「もうーいつお式するの?」
すると郁斗が「来年の春、3月にたっちゃんのホテルで予約してある」
「あら、まだ先ね?もっと早くすれば良いのに?」
「俺もそうしたいんだけど、あまり美寿々を急かしてもな?」
「そうね急かすのもね?でも…美寿々ちゃんはダメ?」
「え?」
「結婚、早くうちのお嫁さんにならない?」
「お袋!そんなに急かすなよ」と郁斗は苦笑する。
「あの…本当に私で良いんでしょうか?郁斗の立場を考えたら…」
「え?郁斗の立場?」おば様は首を傾げる。そして「郁斗、あなたどんな立場があるの?」と聞く?
いやいや有るでしょう?
「美寿々がこだわってるのは、小野寺の会社の事やモデルの仕事の事、気にするような事じゃないって言ってるんだけどね?」
「でも…」
「美寿々ちゃん、私ね郁斗の父親とは政略結婚だったの…でもね結局別れてしまったわ…」
郁斗のご両親は郁斗の小さい時に離婚している。
お父さんが結婚前に付き合っていた人のところへ出て行ったと聞いている。
「やっぱり好きな人と一緒になるのが一番幸せだと思うの?だから身分とか立場とか関係ないわ、何も心配しないでうちへお嫁にいらっしゃい」と優しく微笑んでくれる。
私はおば様の優しさに胸が一杯になり涙が溢れて来た。
私は「有難うございます」と頭を下げた。
「あっお袋、会社の事だけど俺、継がないよ!伯父さんにもそう言ったから」
「分かってますよ」と諦めているようだ。
玄関に入ると郁斗のお母さんが迎えてくれた。
「いらっしゃい、美寿々ちゃん久しぶりね?」
「おば様ご無沙汰してます」とお辞儀着をする。
すると「あらーおば様じゃなくてお義母さんって呼んでくれないの?」と言う。
「え?」お義母さん?
「だって郁斗と結婚するんだからお義母さんでしょ?」と微笑む。
すると郁斗が「そりゃそうだ」と笑う。
私が固まっていると
「まぁ急には無理かしら?ウフフさぁお上がりなさいな?」
ダイニングに通された。
テーブルの上には沢山のお食事が用意されていた。
「今日は優里ちゃんに手伝ってもらったのよ」とおば様がいう。
「郁人には美寿々ちゃんのお料理の方が良いと思うけど?今日は我慢してね?」と優里さんがワインを持って入ってきた。
「そりゃー美寿々の料理が1番美味いけど、優里の料理も美味いよ」と郁斗が言う。
「あら?お気遣い頂きまして有難うございます」と優里さんが言いみんなで笑う。
「あの…これジャムなんですけど宜しかったら」
おば様にジャムの入った紙袋を渡す。
「わぁー嬉しい、美寿々ちゃんのジャム美味しいのよね、今度はなんのジャムかしら?」おば様は紙袋の中を覗いて嬉しそうにしてくれる。
「柿とトマトのジャムです」
「トマトのジャム?珍しいわね?」優里さんが興味があるようで
「おば様、私食べてみたいわ」という。
すると郁斗が「スッキリした甘さだからクラッカーにのせて食べると良いらしいよ」
「おば様クラッカー有りましたよね?」とキッチンに入っていった。
優里さんは直ぐにクラッカーにジャムをのせて食べると「美味しい」と言ってくれる。
郁斗のお母さんも「ホント美味しいわ、美寿々ちゃんのジャム食べたら市販のジャムは買えないのよ」と褒めてくれる。
褒めてもらえるとお世辞でも嬉しい。
優里さんのお料理は本当に美味しくて今度教えて貰えることになった。
食後のデザートを頂いている時に郁斗のお母さんが「で、」と言う。
で、とは?なんだろう?と首を傾げていると
「もうーいつお式するの?」
すると郁斗が「来年の春、3月にたっちゃんのホテルで予約してある」
「あら、まだ先ね?もっと早くすれば良いのに?」
「俺もそうしたいんだけど、あまり美寿々を急かしてもな?」
「そうね急かすのもね?でも…美寿々ちゃんはダメ?」
「え?」
「結婚、早くうちのお嫁さんにならない?」
「お袋!そんなに急かすなよ」と郁斗は苦笑する。
「あの…本当に私で良いんでしょうか?郁斗の立場を考えたら…」
「え?郁斗の立場?」おば様は首を傾げる。そして「郁斗、あなたどんな立場があるの?」と聞く?
いやいや有るでしょう?
「美寿々がこだわってるのは、小野寺の会社の事やモデルの仕事の事、気にするような事じゃないって言ってるんだけどね?」
「でも…」
「美寿々ちゃん、私ね郁斗の父親とは政略結婚だったの…でもね結局別れてしまったわ…」
郁斗のご両親は郁斗の小さい時に離婚している。
お父さんが結婚前に付き合っていた人のところへ出て行ったと聞いている。
「やっぱり好きな人と一緒になるのが一番幸せだと思うの?だから身分とか立場とか関係ないわ、何も心配しないでうちへお嫁にいらっしゃい」と優しく微笑んでくれる。
私はおば様の優しさに胸が一杯になり涙が溢れて来た。
私は「有難うございます」と頭を下げた。
「あっお袋、会社の事だけど俺、継がないよ!伯父さんにもそう言ったから」
「分かってますよ」と諦めているようだ。